建設現場で発生する残土について、適正な処理方法や法的手続きを知ることは土木工事に関わる事業者にとって重要な課題です。特に静岡県では熱海市の土砂災害を受けて規制が強化されており、正しい知識に基づいた処理が求められています。本記事では残土処理の基本から静岡県独自の規制まで、実務に必要な情報を詳しく解説します。

 

静岡県浜松市に拠点を構える株式会社生駒は、湖西市・掛川市をはじめとする静岡県西部地域で宅地造成工事、外構工事、残土受け入れ、砕石販売など幅広い土木工事を手がけています。長年の現場経験を通じて培った適正な残土処理に関する知識とノウハウを基に、今回は残土処理の基本から静岡県特有の規制まで、実務に役立つ情報をお伝えします。

 

残土処理の基本知識と法的位置づけ


建設工事で発生する残土は、正確には「建設発生土」と呼ばれ、廃棄物処理法の適用範囲外となる重要な建設副産物です。しかし、その処理には適切な知識と手続きが必要であり、特に静岡県では独自の規制が設けられています。

 

建設発生土は原則として廃棄物処理法の適用を受けません。これは建設工事において生じた土砂が、産業廃棄物の定義に該当しないためです。ただし、この適用除外には重要な条件があります。

区分
法的取扱い
マニフェスト
規制内容
純粋な建設発生土
廃棄物処理法適用外
不要
自治体条例による規制
廃棄物混入建設発生土
産業廃棄物扱い
必要
廃棄物処理法による厳格な規制
建設汚泥
産業廃棄物
必要
無機性汚泥として処理

参照:株式会社山一商事「建設残土・建設発生土とは?」

重要なポイントは、コンクリート片やその他の廃棄物が混入した場合、建設発生土ではなく産業廃棄物として扱われることです。この場合、廃棄物処理法による厳格な規制とマニフェストの交付義務が発生します。

 

残土の分類と処理基準

静岡県では建設発生土の品質に応じた分類基準を設けており、適正な処理を行うために第1種から第4種までの土質区分が定められています。

土質区分の重要性
静岡県の土質区分基準は、建設発生土の適正な処理と再利用を促進するために設けられています。第1種土は優良土として幅広い用途に利用可能ですが、第4種土は限定的な用途にのみ使用できます。処理費用にも大きな差があるため、工事計画段階での適切な分類が重要です。

建設発生土の処理において、元請業者には重要な責任があります。新しい盛土規制法の運用により、残土が工事現場に向かわない場合は、ストックヤードや最終処分場への搬入証明書面の交付を受ける義務が課せられています。

 

 

静岡県における残土処理の手続きと規制

静岡県では熱海市の土砂災害を契機として、全国的にも厳格な残土処理規制が実施されています。2025年春からは全国で盛土規制法の本格施行も始まり、さらに規制が強化される方向にあります。

 

盛土規制法と県条例の概要

静岡県は盛土条例を改正し、「静岡県盛土等による環境の汚染の防止に関する条例」として新たにスタートしました。この条例は災害防止は盛土規制法に委ね、生活環境の保全に特化した内容となっています。

対象となる規模は面積1,000平方メートル以上または土量1,000立方メートル以上の盛土・埋立てです。これは市街地の田んぼを道路と同じ高さに埋め立てる行為も含まれ、都市計画区域による規制の違いはありません。

盛土規制法の特徴

対象:災害の防止を主目的とした規制

規模:全国統一基準による許可制度

適用:2025年春から本格運用開始

静岡県盛土環境条例

対象:生活環境の保全に特化

規模:1,000㎡以上または1,000㎥以上

特徴:土壌・水質調査を重視

参照:静岡県内建設業許可専門事務所「盛土規制法と静岡県盛土条例」

 

許可申請の手続きと必要書類

静岡県での盛土・埋立て許可申請には最低でも半年以上の期間が必要です。これは測量調査、土壌汚染調査、地元住民への事前説明会、書類審査などの手続きが含まれるためです。

主要な手続きの流れは以下の通りです:

  • 事前相談・測量調査の実施
  • 土壌・水質の分析調査
  • 周辺住民への説明会開催
  • 許可申請書類の提出
  • 県による審査・現地確認
  • 許可証の交付

特に重要なのは「基準不適合土石による盛土・埋立ての禁止」です。土石の搬入前に汚染のおそれがないことを確認し、県への報告が義務付けられています。ただし、開発型盛土など一定の要件を満たす場合は、水質・土壌の分析調査が不要となるケースもあります。

 

適正な残土処理業者の選び方

残土処理における業者選定は、法的コンプライアンスと経済性の両面から重要な判断となります。特に静岡県では処理施設が限られているため、適切な業者選択が工事の成功を左右します。

 

処理施設の選定基準

静岡県では建設発生土の適正処理と透明性確保のため、県内処理施設の一覧表を公開しています。この一覧表は定期的に更新され、最新の処理能力や受け入れ基準が記載されています。

処理施設選定時に確認すべき重要なポイント:

確認項目
重要度
確認方法
県一覧表への掲載有無
最重要
静岡県HPで確認
受入可能土質区分
重要
事前協議で確認
処理能力と受入期間
重要
直接施設に確認
必要許可の取得状況
最重要
許可証の写しで確認

参照:静岡県「建設発生土処理施設一覧表」

 

処理費用と契約時の注意点

残土処理費用は土質区分、運搬距離、処理量によって大きく変動します。静岡県では処理施設への見積書提出時に、ほぐした土の1立方メートル当たり単価を消費税抜きで記入することが求められています。

契約時の重要な注意点として、処理証明書の発行が挙げられます。元請業者は残土の最終処分先を証明する書面の交付を受ける義務があり、この証明書がない場合は法的責任を問われる可能性があります。

浜松市、湖西市、掛川市などの静岡県西部地域では、地理的条件により処理施設までの運搬距離が処理費用に大きく影響します。当社では長年の経験に基づき、最適な処理ルートと信頼できる処理業者のネットワークを構築しており、お客様に適正価格での残土処理サービスを提供しています。

 

適正な残土処理で安全な工事を実現

建設工事における残土処理は、法的コンプライアンスの観点からも、環境保全の観点からも重要な要素です。特に静岡県では熱海市の土砂災害を教訓とした厳格な規制が実施されており、適切な知識と手続きに基づく処理が不可欠です。株式会社生駒では、静岡県西部地域での豊富な実績と専門知識を活かし、お客様の土木工事における残土処理を適正かつ効率的にサポートいたします。残土処理でお困りの際は、ぜひ当社にご相談ください。


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